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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

TEL. 0584-78-3362

〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

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テレホン法話 2013年  

  放送日 タイトル 法 話
468 2013年9月1日〜 気づかされたこと 第17組西願寺 永木正意

 今年3月、私は真宗学院を卒業しました。今回は卒業するまでの私の歩み、気付きについてお話させていただきます。
 「寺の家に育ったら学院には絶対通わなければならない」という高校の友人の言葉を鵜呑(うの)みにした私は学院への入学を決めました。「大学に入学したら通うよ」と伝えた時の両親の喜んだ顔は、今でも強く覚えています。
 いざ、大学生の夏休みに学院へ通い始めてから、すぐに私は休みがちになっていきました。寺の手伝いはほとんどしたことがなく、真宗の教えにも全く興味がなかった私にとって学院は正直つらい場所でした。4年間で卒業するはずが、出席日数が足らずに留年することになりました。
 一方、大学は無事卒業し、就職先も決まった私は、学院を辞めようと思い始めていました。そんな中、学院の同窓会に参加しました。メンバーは、年齢差はあるものの仲はよく話が弾みました。その際、私が学院の卒業を諦めようとしていることを知って「卒業するために頑張ってね」「ここまでやってきたならあと少しだから」など励ましの言葉をくれました。また、先生方からは、私が卒業出来るよう的確なアドバイスをくださいました。学院の学びから逃げようとしていた私に手を差し伸べてくださる方々が多くいることに感動し、同時に、皆のあたたかい心を裏切ることはできない、と強く思いました。
 大学卒業後、仕事の合間を縫っては学院へ通い、4年で終わるはずが結局6年もかかりましたが、なんとか卒業に至りました。寺に生まれたことに嫌悪感(けんおかん)さえ抱いていた私が、学院での学びを終えた今では、寺や、寺の仕事にも魅力を感じるようになりました。「世の中は条件で成り立っている」と、学院で教わりましたが、ここまでの自分自身の歩みの中で、証明された気がしています。
 多くの人々やもののおかげで生かされていることに気づかされた今、皆への感謝の心を失わず、日々を過ごしていこうと思っています。



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真宗大谷派大垣別院開闡寺

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