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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

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〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

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 テレホン法話 2015年  

  放送日 タイトル 法 話
527 2015年6月16日〜 伝えていくこと 第16組浄厳寺 吉谷 学
 私たちは、生まれてたくさんのことを親や家族、そしてたくさんの人から教えられ日々成長していきます。そして、自らが大人になり、親となり、子供や後輩へと伝えていきます。
 最近、子供の成長に驚かされるのと、自分自身も子供を通して気づかされることが多く感じられます。私は小さい頃から、耳にタコができるほど、「玄関は家の鏡だから靴は揃えて向きを変えること」、「自分の家でできない子は、よそのお家にお邪魔してもできないよ」と言われ続け、しつけられました。そのかいもあり、どこにお邪魔しても気をつけるようにしていますが、そのことを、4歳になる子供に私も何度も教えているのですが、なかなか直らず伝わっていないような気がしていました。
 先日のことでした。子供が、妻から新しいキャラクターのスリッパを買ってもらい喜んで履いていました。そして、ものを取りに部屋に子供と入る際に先に入った私は、「向きをかえて揃えなさい。みっともないよ。」としかられてしまいました。
 そのことで私自身のふがいなさと、ちゃんと教えていたことが子供に伝わっていたのだと思いました。そして道綽(どうしゃく)大師の『(さき)に生まれん者は(のち)を導き、後に生まれん者は(さき)(とぶら)え』という教えが頭をよぎりました。
 このお言葉は、『教行信証(きょうぎょうしんしょう)化身土巻(けしんどのまき)』の(むす)びの部分にあります。先に浄土に往生する者は後の者を導き、後から浄土に往生しようとする者は、先だった方々の教えを訪ねなさいということだと思いますが、私にとってこの教えは、先に生まれた方々の言葉や教えを子供や後輩たちに伝えていき、その中で自分自身も今一度、振り返り確認していきなさいとおしゃっておられるのだと思っています。
 子供にしかられたことで、自分が発した言葉に責任をもたなければならないと再確認させられました。今後も子供とともに、私も成長できればと思います。


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