本文へスキップ

真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

TEL. 0584-78-3362

〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

テレホン法話(0584-78-3452)TELEPHONE SERMON

 テレホン法話 2015年  

  放送日 タイトル 法 話
534 2015年10月1日〜 終活 第2組 南徳寺
 最近は、○○のための活動、略して○活といったものをよく耳にします。
 代表的な物としては結婚のための活動、いわゆる婚活などでしょうか。
 そんな中、ある高齢の方から、人生の終わりに向けた活動である「終活」のお話を聞きました。具体的な活動内容としては、葬儀の方法、墓の準備、相続、遺言に加え、延命治療の有無や遺影の写真選びなどだそうです。
 死への準備として、たいへん重要なことではありますが、一方で考えさせられることもあります。
 私は昨年の11月に、たいへんお世話になった先輩を心筋梗塞で亡くしました。突然の訃報でした。人は「明日もわからぬ命」をいだいていることを実感させられたと同時に、故人の悔しさや無念さを思うと、今でも心が痛くなります。もっと生きて、もっとしなくてはいけないことがあったでしょう。
 我々は生を受けてから、一生、死と直面して生きていきます。その死はいつ訪れるかはわかりません。人間の人生は常に「終活」なのかもしれません。その「終活」を死への形式的な準備だけで終わらせるのでは寂しい気がします。
生きたくても生きられない命もたくさんあります。「終活」では、今ある命のありがたさに気付くとともに、残りの命をどう生きるのか、そう考える活動にもしていただけたらと思います。
 また、たくさんの終活相談所があるようですが、お寺では相続や遺言のアドバイスはできません。お寺は、「どう生きるか」を尋ねる相談所であり続けたいとも思います。
 最後に蓬茨(ほうし)祖運(そうん)先生の言葉で結びます。
 「死があるということが、生に無限の意義を与えている」。


バナースペース

真宗大谷派大垣別院開闡寺

〒503-0897
岐阜県大垣市伝馬町11番地

TEL 0584-78-3362
FAX 0584-78-3328
E-mail kaisenji@ogaki-gobosan.net