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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

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〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

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 テレホン法話 2016年  

  放送日 タイトル 法 話
559 2016年10月16日〜 日常生活から感じること 第13組 浄蓮寺 棚橋宏昭
 先日、コンビニエンスストアに行った時、こんな光景を目にしました。
 二つのレジがあり一つは、長い列が出来ていました。私は、たまたま長い列に並んでしまい、「何で片方は、レジが進んでいるのに、こっちは遅いのだろう」と思いながら待っていました。ようやく私の順番になり、店員さんを見ると名札に「研修中」と書いてありました。レジをやって頂いて様子を見ていると、長蛇の列が出来る理由がわかりました。慣れずスピードが極めて遅いのもありますが、一つ一つの動作、声の出し方、お客様への挨拶全てがマニュアル通りにきっちりやってみえたのです。その時は、「少しぐらい省略して、スピード重視でやればいいのにな〜」と思いながら店を出ました。その晩、お風呂に入りながらコンビニでの出来事を思い出し、昼間はイライラしていましたが、違う感情が湧いてきました。
 私達は普段、社会、日常生活、葬儀の執行の中で、マニュアルを参考にして物事を進める事があります。時にそれは物事をスムーズに進める事ができ、私達の生活には必要なものです。しかし、時にはマニュアル通り物事を進めようとして上手くいかず、流れを止めてしまう事もあるのだなあとその出来事を通し感じたと同時に、私達の生活の中で「臨機応変に対応する」事も大事だと感じました。
 以前、亡くなった父親に「生きて行く中で臨機応変が大事なんや。但し、どんな事でも基本を身につけていての話だよ」と言われた言葉を思い出しました。
 きっとコンビニの店員さんも、先ず基本となるマニュアルを熟知するために基本動作を身につけようと、一生懸命だったんだなあと思ったら、昼間のイライラが消えて行く様な気になりました。


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