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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

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 テレホン法話 2016年  

  放送日 タイトル 法 話
562 2016年12月1日〜 受け継ぐべき大事なものは? 第13組 楽邦寺 釋奈歩
 皆さんこんにちは。13()樂邦寺(らくほうじ)の法名「釋奈歩(しゃくなほ)」と申します。わたくしごとですが、今年の6月に結婚し、名字が禿(かむろ)から森へと変わりました。
 みなさんはニュースで夫婦別姓という事が、少し前に話題になったのを覚えておられますか?選択的夫婦別姓を求めての裁判でしたが、訴えは退けられました。私は、実家のお寺を継ぐ予定でいます。そして、私の夫も彼の実家のお寺を継ぐ予定です。私の実家のお寺は、長く禿という姓をもつ人間が跡をとってきました。もし、選択的夫婦別姓制度が法的に認められ夫婦が別の姓を名のることができるのなら、私は実家の姓をとり、また夫は夫の実家の姓をとり、どちらのお寺も代々伝わってきた姓でお寺を継げるでしょう。しかし、私がお寺を継いでいくことにおいて本当に大切なことは姓でしょうか。親鸞聖人なら、どう考えられるでしょうか。禿も森も、先祖が受け継ぎ伝えてきた姓です。私にとっては、どちらも愛着のある大事な名前です。しかし、姓というものは本来家を表わすものです。家がお寺を継ぐのでしょうか。
 私が聞いた教えは、「お寺を継いでいくのは法灯(ほうとう)を継ぐ者」です。仏法を歩む御門徒一人一人の歩み、親鸞聖人の言われる御同朋(おんどうぼう)御同行(おんどうぎょう)の歩みがお寺を守り、継いでいくのでしょう。皆様の家がお寺であってもそうでなくても、真宗門徒には同じ課題があるのではないでしょうか。ご先祖が本当に伝えたかった大事なものはなにか、考えるべき時ではないでしょうか。
 法名では皆、「(しゃく)」がつきます。それは、「私は仏の教えを聞いて、生きていきます」という名のりだと聞いています。真宗門徒のご先祖は、皆「釋」を名のっておられます。私たちが、本当に受け継ぐべき大事なものはなんでしょうか。


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