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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

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〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

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 テレホン法話 2017年  

  放送日 タイトル 法 話
571 2017年4月16日〜 私にとって本当に大切なものとは・・・ 第18組 願信寺 北條貞行
 昨年、私は()推進員養成講座(すいしんいんようせいこうざ)いわゆる特伝(とくでん)に、スタッフとして初めて参加させていただきました。私の所属する十八組では、今回の特伝が第11期に当たります。第11期では、これまでの特伝と異なり、スタッフの大半が若手(わかて)寺族(じぞく)になり、スタッフ未経験者も多く、私自身不安に感じながらも、どこか気軽に参加させていただきました。
 全五回の講義では、毎回サブテーマが設けられ、冒頭にスタッフから問題提起、それを受けて講師の講義があり、私は講義を聞くたび、色々と考えさせられることばかりでした。
 特に心に残ったことが、「現代社会は仕事の論理が最優先である。」ということでした。これは人間の判断基準が、経済に(ゆだ)ねられており、「損か得か」、「儲かるか否か」で判断してしまう世の風潮であったり、経済最優先で何か大事なものを見失っているのではないかという私たちへの指摘でした。
 この法話をお聴きの皆さんの周りでもこんなやり取りをしたことがないでしょうか?
 「今日は仕事なので○○を欠席させていただきます。」とか、「○○を実施するのなら、仕事のない日にお願いします。」とか、いかがでしょうか?
 地域で生活している私たちにとって「○○」には様々なことが当てはまると思います。そして、残念ながらその「○○」には、お寺の行事も含まれているのが現状ではないでしょうか?
 第一が「仕事」で、「お寺の行事」が第二・・・、いや大半の人にとっては第三であったり、第四であったり、もしくは選択肢の中にすら入っていないのかもしれない。その「お寺の行事」に(たずさ)わる身として、今回の特伝で願われていることが、少しでも受講者のもとに届いてくれればと強く願わずにはおれません
 しかし、そのように強く願いつつも、受講者の方から「次回の講義、仕事でお休みさせていただきます。」と言われて、「仕事ですか。それは仕方がありませんね。」と受け入れている私自身も確かに存在しており、思いの(たけ)と現実とがなかなか合致しては行きませんが、自分自身の拠り所は何であるのかということをハッキリとさせなければいけないということを強く実感させられる特伝でした。


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