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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

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〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

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 テレホン法話 2018年  

  放送日 タイトル 法 話
588 2018年1月1日〜 年頭のご挨拶 大垣別院輪番 譽田和人
 新しい年を迎え、皆さまにはご清栄のこととお慶び申しあげます。旧年中は大垣別院の運営護持に深いご理解と温かいご協力を賜り厚く御礼申しあげます。
 新年を迎え、一昨年の宗祖親鸞聖人(しゅうそしんらんしょうにん)教区御遠忌(きょうくごえんき)に示されたテーマ「『伝統と創造』―まもるべきは何か、ひらくべきは何か」を改めて思い起こしてみましょう。
 今日の時代は人間の価値を生産性にしか求めないという問題があります。「何かができる」ということしか認めない社会が当たり前になっています。その結果、老人、病人、過疎地などは切り捨てられる。生きながらにして捨てられる存在です。「一億総活躍」などと威勢はいいですが、裏を返せば使える人だけが大事で「総切り捨て」と言えないこともありません。そのことが明るい未来だというならば、四苦を縁として人生の尊さを尋ねた釈尊の教えとは真逆の夢を語ることにならないでしょうか。
 「まもるべき、ひらくべき」とは、このような息苦しさの中で、ただ在ること、すでにあることを見出していく発想に帰ることでもあります。
 生産性優先の現代の価値観の中にあって、自らがただ在る深さを問いかけた釈尊の言葉、親鸞聖人の教えに耳を傾けお念仏を申しましょう。
 人生に効率を求めればまったく割に合いません。効率は人間が在ることとは対極の人間の観方だからです。
 「地道に一歩ずつ人と交わる。閉じこもらない。」ここにこそ御遠忌で発した「何がひらかれるか」の問いを開く鍵があるように思われます。
 今年も、皆様のご理解とご支援を賜(たまわ)りますようお願い申しあげ、年頭のご挨拶といたします。


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