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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

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 テレホン法話 2018年  

  放送日 タイトル 法 話
602 2018年8月1日〜 手を合わせるこころ 第16組 浄厳寺 吉谷 学
 私たちは手を合わせるという行動をします。もともと手を合わせる作法は、古代インドから遠く日本まで仏教伝来とともに伝わってきたといわれています。インドでは右手が清浄(じょうじょう)、左手が不浄(ふじょう)を表しますが、仏教では右手が仏様、左手は私たち衆生(しゅじょう)を表し、右手と左手が合わさることで帰依(きえ)、感謝を表す所作なのです。
 私たちはどんなときに手を合わすのでしょうか。お寺やお墓に行ったとき、お内仏(ないぶつ)の前に座ったとき、そして一番生活の中で行うのが食事の前後ではないでしょうか。わたしは、最近、手を合わせることの意味をよく考えます。なんのために、そしてなにを思い、手を合わせるのでしょうか。
 「いただきます」「ごちそうさま」の際に手を合わせますが、私は食事を作ってくれた人、食材を育ててくれた人、食材となった植物や動物への感謝を表すものであると教えられ育ち、そのことは子どもにも話はしてきました。しかし、どこまで伝わっているかはわかりません。私自身も家で食事をするとき、家族で外食をするときは手を合わせ「いただきます」「ごちそうさま」をできるのですが、ひとりで外食をしているときに手を合わせていない自分に気付き、勝手に周りの目を気にしていたことを反省し、心から感謝していない自分を恥ずかしく思いました。
 仏様の前では、手を合わせる際にお願い事をしてしまう自分がいます。ある先生に「感謝するところであって、お願いするところではない」と教えていただいたのになかなか直りません。しかし、そんな自分であってもいのちをいただけていることに感謝し、手を合わせることが大事なのだと思います。
 ただ手を合わせるのではなく、自分自身の行いを振り返り、今、いのちをいただけていること、そして支えてくれている全てのことに感謝し、手を合わせたいものです。


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