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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

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〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

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 テレホン法話 2018年  

  放送日 タイトル 法 話
609 2018年11月16日〜 報恩講に思う 第4組 明看寺 新田啓真
 秋になり、報恩講の時期になると、一年の節目を感じます。私が小学生の時の自坊の報恩講は、門徒さん方がワイワイと賑やかで、活気があった記憶があります。「どうしてこの日は、こんなに大勢の方がみえるのだろう。」と幼い記憶の中で、感じていたのをよく覚えています。門徒さん方が、お(みが)き、お花立て、お華束(けそく)づくり、幕張り、そして、前日からお(とき)の準備をして下さり、翌日の晨朝(じんじょう)の後、大勢で食べる食事も賑やかでした。しかしここ最近は、小学生の数も減り、報恩講全体の活気も薄れ、少し淋しく感じます。
 私ごとではありますが、ご縁を頂きまして、昨年から大垣教区の青少年の会に参加させて頂いております。春の花まつり、夏まつり、子ども報恩講、餅つきと色々な行事があります。そこで出逢うお子さんたちは、本当に楽しそうに過ごされておられます。今の時代、色々な交流の場がある中で、寺の報恩講などの環境でこそ味わえる、感じる事のできる空気があるのだと思います。とても大切な事です。
 さて、報恩講の最後に勤まる和讃(わさん)があります。
  如来(にょらい)大悲(だいひ)恩徳(おんどく)()()にしても(ほう)ずべし
  師主(ししゅ)知識(ちしき)の恩徳も 骨を(くだ)きても(しゃ)すべし
                          (『真宗聖典』505頁)
皆さんご存知の恩徳讃(おんどくさん)です。阿弥陀如来の大慈悲心の本願の恩徳は、身を粉にしても報いずにいられない。釈尊をはじめとする諸師たちの恩徳も、骨を砕いても感謝せずにはいられないという意味です。
 「今」自分の力で生きていると思っていたことが、実は色々なご縁によって生かされていたのだと、私自身気付きつつあるところです。「ありがたい」と感謝し、日々生きていくことに、幸せな人生を送ることのできる道があるのではないかと感じています。その中でも報恩講は、慌ただしい日常生活から少し離れて、ご先祖や家族、自分の生き方を考え、見つめ直す機会になるのではないかと思います。
 私は報恩講をご縁に、仏法に触れ、親鸞聖人の教えを聞かせて頂こうと思います。皆様は、どの様に報恩講を過ごされますか。


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