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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

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〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

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 テレホン法話 2019年  

  放送日 タイトル 法 話
615 2019年2月16日〜 輝き 第7組 唯敬寺 今井敬輔
 仏説阿弥陀経(ぶっせつあみだきょう)の経典の中に「青色青光(しょうしきしょうこう)黄色黄光(おうしきおうこう)赤色赤光(しゃくしきしゃっこう)白色白光(びゃくしきびゃっこう)」とあります。これは、阿弥陀仏のお浄土に咲く(はす)の花のありさまを語ったものであります。私たちのいのちは、青色に輝く人もいれば黄色に輝く人もいるし、赤色に輝く人もいれば白色に輝く人もいます。私たちのいのちは、そもそも競争するものなんでしょうか?色々な色に輝いていてそれで良いんじゃないでしょうか。
 現代の社会は、個性の時代であり、様々なライフスタイル、価値観、生き方があります。(みな)が皆同じゴールを目指しスタートし、順序をきめるという社会でもない気がします。ただ、社会では例えば、青色に輝く人に、なぜ白色にならないのか?と強要したりするようなことが、多々、見受けられます。自分の価値観とは違うことをダメだと除外してしまう風潮(ふうちょう)があるように感じるのです。もっといのちの輝きを尊重して皆が皆、息苦しくならないように、(おだ)やかに暮らせたらなぁと思います。 私たち一人ひとりにはそれぞれの色があり、花の色は人間のいのち、個性をあらわしています。青い花には青い花の良さがあり、黄色の花には黄色の花の良さがあり、赤い花には赤い花の良さがあり、白い花には白い花の良さがあり、それらが個性的に美しく咲いているのです。みんな違って良いといのちの輝きを尊重することが肝要(かんよう)ではないでしょうか。私は私であなたはあなたで、同じくなるように頑張る必要もなければ、ありのままそのままで良いのです。そのままの私、そのままのあなたであるがままが尊いのです。そのようなことをお浄土の蓮の色に例えて仏様は皆が皆、それぞれの色で輝けば良いのだと言われています。
 私たちは、他者と比べて、一喜一憂したり、何で私はこうなんだろう?と考えてしまう日々は確かにあります。しかし、そのような毎日でも阿弥陀さまの光に()い、私は私であって本当に良かったと思えることこそが、何よりも大切な事じゃないでしょうか。


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