テレホン法話(0584-78-3452)TELEPHONE SERMON
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放送日 |
タイトル |
法 話 |
615 |
2019年2月16日〜 |
輝き |
第7組 唯敬寺 今井敬輔 |
仏説阿弥陀経の経典の中に「青色青光、黄色黄光、赤色赤光、白色白光」とあります。これは、阿弥陀仏のお浄土に咲く蓮の花のありさまを語ったものであります。私たちのいのちは、青色に輝く人もいれば黄色に輝く人もいるし、赤色に輝く人もいれば白色に輝く人もいます。私たちのいのちは、そもそも競争するものなんでしょうか?色々な色に輝いていてそれで良いんじゃないでしょうか。
現代の社会は、個性の時代であり、様々なライフスタイル、価値観、生き方があります。皆が皆同じゴールを目指しスタートし、順序をきめるという社会でもない気がします。ただ、社会では例えば、青色に輝く人に、なぜ白色にならないのか?と強要したりするようなことが、多々、見受けられます。自分の価値観とは違うことをダメだと除外してしまう風潮があるように感じるのです。もっといのちの輝きを尊重して皆が皆、息苦しくならないように、穏やかに暮らせたらなぁと思います。 私たち一人ひとりにはそれぞれの色があり、花の色は人間のいのち、個性をあらわしています。青い花には青い花の良さがあり、黄色の花には黄色の花の良さがあり、赤い花には赤い花の良さがあり、白い花には白い花の良さがあり、それらが個性的に美しく咲いているのです。みんな違って良いといのちの輝きを尊重することが肝要ではないでしょうか。私は私であなたはあなたで、同じくなるように頑張る必要もなければ、ありのままそのままで良いのです。そのままの私、そのままのあなたであるがままが尊いのです。そのようなことをお浄土の蓮の色に例えて仏様は皆が皆、それぞれの色で輝けば良いのだと言われています。
私たちは、他者と比べて、一喜一憂したり、何で私はこうなんだろう?と考えてしまう日々は確かにあります。しかし、そのような毎日でも阿弥陀さまの光に遇い、私は私であって本当に良かったと思えることこそが、何よりも大切な事じゃないでしょうか。
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