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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

TEL. 0584-78-3362

〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

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 テレホン法話 2019年  

  放送日 タイトル 法 話
618 2019年4月1日〜 共に仏になる心 第14組 西福寺 峰 恵
 今月8日は、お釈迦(しゃか)様が誕生された日です。お釈迦様は誕生されてすぐ、七歩歩んで『天上天下(てんじょうてんげ)唯我独尊(ゆいがどくそん)』と言われ、花びらが舞い甘露(かんろ)の雨が降ったと言い伝えられています。そのお釈迦様の誕生をお祝いする行事を「花まつり」と呼んでいます。
 桜の花が咲き、各地で花見が行われ、春の訪れを感じさせるこの時季になると、毎年思い出される(うた)があります。
  明日(あす)ありと思う心の仇桜(あだざくら) 夜半(よわ)(あらし)()かぬものかは
という詩です。これは当時九歳の親鸞聖人(しんらんしょうにん)得度(とくど)をされるときに()まれたものです。まさに、親鸞聖人が生きられた時代は、その日一日を過ごすことさえ困難な時代であり、そんな自身の姿を桜の花になぞらえたものです。私達はいつまでも自分自身が生きていられるとは思っていませんが、出来ることならより永く生きたいと思っています。けれども、はかなく散ってしまう桜の花のように、明日、自分の命があるかどうか分からない。何一つ定まっていないのが、私達のいのちの現実です。また、こういう詩もあります。
  散る桜 残る桜も 散る桜
 私達は咲いている花の美しさに心を奪われますが、その花はいつか散ってしまう運命にあります。その事実に直面するとつい、見ないように考えないようにと思ってしまいます。この事は私達の日常にも当てはまるのではないでしょうか?なかなか簡単ではありませんが、私達はその事実をしっかり受け止めなければなりません。
 そして、今月一日は、宗祖親鸞聖人の御誕生日です。その日に合わせて、京都の本山では、親鸞聖人御誕生会音楽法要が勤まります。その法要では和訳された「回向(えこう)」を歌っています。
  願わくは 一切世界の人々と この出会いの喜びを 皆平等に分かち合い 
  共に仏になる心 おこして 阿弥陀みほとけの安楽国に()れ 
  生きてはたらく身とならん
という歌詞です。はかない命を生きている私達は阿弥陀仏との出会いの喜びを大切に生きていって欲しいと願われていることを歌っています。この言葉を大事に日々過ごしていけることをありがたく思っています。


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