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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

TEL. 0584-78-3362

〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

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 テレホン法話 2019年  

  放送日 タイトル 法 話
620 2019年5月1日〜 昨年を振り返り今、私が思うこと 第10組 真光寺 神原秀貴
 昨年は西日本豪雨、大阪北部での地震、台風21号、24号の東海地方への接近、そして北海道での地震などがあり、全国的に災害の多い一年でした。ここ東海地方では台風21号、24号の影響で屋根が飛ばされたり、停電等の被害にあわれて、普段の生活が出来ず苦労された方々もいらっしゃいます。
 私たちの生活は今、蛇口をひねれば水やお湯が出て、ボタンを押せば火がついて料理を作る事ができ、ボタン一つでお風呂にお湯が入るという生活をしていて、それが普通で当たり前になっています。しかし、昨年の災害でその当たり前の生活が当たり前ではないんだと、改めて感じられた方は多いのではないかと思います。日頃お常飯(じょうはん)に出て、ご門徒さんのお宅でお勤めをさせていただいた後、少しお話をしている中で被害を受けられたご門徒さんの体験談を聞き、私自身そういう事に気付かせていただいた一年だったように思います。
 33年間生きてきて、自分の事は自分が一番分かっていると思っていましたが、お常飯でご門徒さんとお話をしたり、聞法の場で講師の先生方の法話を聞かせていただきますと、自分が今まで考えもしなかった事にたくさん気づき、ハッと思うと同時に自分の事は自分が一番分かっていると思っているのは、実は自分の物差しの中で考えている、凄く狭い世界の話で、実は自分の事は自分が一番分かっていないんだなぁと思うようになりました。
 米沢英雄という先生の言葉で『他人のことはよくわかる。自分自身ほどわからないものはない。』という言葉がありますが、まったくその通りだと感じます。
 自分のことを知る事、自分の考えを持つ事は当然大事な事ですが、その中で分からない自分を受け止め、聞法の場に足を運び、たくさんの方の言葉に耳を傾けて自分自身の考えと照らし合わせ、それをどう感じるかというのが大切なのかなと思っています。


バナースペース

真宗大谷派大垣別院開闡寺

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