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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

TEL. 0584-78-3362

〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

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 テレホン法話 2020年  

  放送日 タイトル 法 話
656 2020年11月1日〜 法名の名告り 第1組 大泉寺 木下 純
 真宗大谷派(しんしゅうおおたには)では帰敬式(ききょうしき)実践運動(じっせんうんどう)を実施しており、各々のお寺で住職による帰敬式を執行することができます。当院も報恩講の期間中に門徒さんの帰敬式を行っており、おかげさまで本年も一名の方が新たに法名を受けられました。お寺にとって大変喜ばしい出来事でした。
 帰敬式では門徒さん方に、法名の意義を説明させていただいています。では、それを話す自分は法名の意義をきちんと受け止めているだろうか。法名の名告りを普段からきちんとしているだろうか。そうした問いを自分に向けてみます。私は「太陽のように燃え立つ純然なる光」との意味の、(しゃく)純晃(じゅんこう)という法名をいただいています。しかしながら、いただいているこの法名を、門徒さんの前で名告ることはそれほどなかったというのが本音です。つまり私自身、法名を名告る意識に乏しいものがあったということです。これでは、私の法名も、十分知られることなく、私の葬儀で「お披露目」となりかねないものがあります。門徒さんに「法名は生きている間に受けましょう」と言うだけではなく、まず自分自身が法名に込められた願いを受けとめ、生活の中で確かめていきたい。そして門徒さんから自然に、「純晃さん」と法名で呼ばれるようになるのが理想でしょうか。
 以前に同朋新聞で、帰敬式を受けられた方に法名のスタンプをお贈りされているお寺さんの記事を読みました。そのお寺さんの取り組みは「実生活での法名の名告りを大切にしてほしい」という願いからです。こうしたことも見倣(みなら)いたくあります。 
 最後に、当院にて帰敬式を受けられた門徒さんとの出来事を付け加えます。その方が帰敬式を受けられたのは十年前のことですが、当日の出来事や御自身の法名の意味を、今もこころに留めておられます。その門徒さんのすがたから、帰敬式を執行させていただく、法名を選定させていただくことの大切さを一段と感じました。


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