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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

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〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

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 テレホン法話 2021年  

 № 放送日 タイトル 法 話
676 2021年9月1日~ 掃除をしていて 第8組 善性寺 別所一生城
 お寺に住んでいるといろいろな所を掃除しますが、その中でお墓の掃除をしていた時の事です。墓石を見ているといろいろな言葉が彫ってあります。〇〇家代々墓、先祖代々墓、南無阿弥陀仏などがあり、その中で『倶会一処(くえいっしょ)』という言葉が目に入りました。倶会一処は『仏説阿弥陀経』に説かれている言葉です。その意味は、私達は娑婆(しゃば)(えん)()きて命が終わるとただちに往生し、(ぶつ)菩薩(ぼさつ)や先祖といった、先に往生している方たちと同じように、(とも)に浄土へ生まれるということです。
 このように墓石へ「倶会一処」と刻むのは、生きている私達が、同じ浄土へ生まれたいという心持ちを表したものでもあり、また同じ浄土へ往生させていただけることを喜ぶ姿でもあります。
 私は倶会一処という言葉を見ながら、子供の時に亡くなったおじいちゃんに会いたいなと思いました。おじいちゃんは福島県に住んでいて、子供の頃は長期休暇に遊びに行っていました。海で泳いだり、砂のお城を作ったり。家では将棋やルービックキューブで六面完成などを見ていて子供心にすごいと感心していました。浄土でおじいちゃんに会ったら、私が子供の時の姿で止まっているので、「あんた誰や」と言われるかもしれません。「私だよ。坊主になったよ。家庭を持って、家族が出来たよ。」といろいろな話がしたいと思いました。そう思うと、浄土へ往くことを想像してもはっきりと分かりませんが、おじいちゃんが待っていてくれると思うと少し楽しみにもなりました。
 倶会一処、一つの(ところ)(とも)に会う。私は今までに家族・寺院・会社・学校・地域といろいろなコミュニティを形成して生きてきました。その出会いを大切にしてきたかと思うと、そうではない自分がいます。阿弥陀様は、そんな私も救ってくださると願いをかけてくれます。阿弥陀様に感謝の念を抱きながら、今ここにある生活を大切にしていきたいと思います。倶会一処の言葉を見ながらそんな事を思いました。


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