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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

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 テレホン法話 2022年  

 № 放送日 タイトル 法 話
690 2022年4月1日~ 生ききるという事、私の課題 第10組 真光寺 神原秀貴
 私たちは、いつ終わるか分からない命を生きています。そんな言葉をよく口にしたり、聞いたりします。改めて言われなくても分かっている事ですが、実際はどうでしょうか。自分はまだ若いしだとか、今のところ元気で健康だしという思いから、死というものを少し他人事の様に考えていないでしょうか?
 しかし、新型コロナウイルスの感染が世界中に広がり、私たちが住んでいる日本、ここ岐阜県大垣市にも広がり、緊急事態宣言を何度も経験しました。感染して、もし重症化してしまったら、命を落としてしまうかもしれないという恐怖も感じました。これまで他人事の様に思っていた、いつ終わるかわからない「命」というものを、今回の事で身近に感じる事となり、以前よりも「命」について、考える機会が増えた方も多いのではないかと思います。
 ここで、昨年7月末に(がん)で亡くなられた、プロ野球解説者の大島康徳さんのブログの言葉を紹介したいと思います。
  命には、必ず終わりがある。自分もいつかその時は訪れる。その時が俺の寿命。それが俺に与えられた運命。病気に負けたんじゃない。俺の寿命を生ききったということだ。その時がくるまで、俺はいつも通りに普通に生きて、自分の人生を、命をしっかり生ききるよ。       (大島康徳ブログ『この道』)
 大島さんは癌を公表して、療養しながら解説の仕事を続けておられました。このブログのように思えるようになるまでには、私達には想像を絶する程の、葛藤(かっとう)があったんだろうと思います。病気の自分と向き合って『生ききる』と発言された大島さんの生き方・言葉には重みがあって刺激を受けました。ブログの中の『生ききる』という言葉を読んで、以前自坊の掲示板に使用していた、宗由美子さんの言葉、『生ききる、そのままを』という法語を思い出しました。そして、自分は「大島さんの様に自分自身と向き合えているのだろうか。」「シンプルだけど、この法語の様に生ききれているのか。」今、自問自答しています。何が起こるか分からないこの時代で、生ききる事。どう生ききるのか。今後の課題としていきたいと思っています。


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