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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

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 テレホン法話 2023年  

 № 放送日 タイトル 法 話
731 2023年12月16日~ 聞く 第2組 通念寺 前田潤也
 「聞く」という事を、日常生活で当たり前に行っている方々は多いのではないかと思います。仏法においても「聞法(もんぽう)」という言葉があるほど、聞くということは大切な事なのではないかと、私自身も思っています。
 また、お寺では法話が行われます。「法話を聞くと気持ちがすっきりする。」「法話を聞くと自分の考え方が見つめ直せる。」という感想をおっしゃられる方は、沢山おられるのではないでしょうか。少なくとも私自身は、そのように感じることが多くあります。
 しかし、そんな思いを抱えていた時に、ある教えに出遇いました。それが『蓮如上人(れんにょしょうにん)御一代記聞書(ごいちだいきききがき)』の第137条の教えでした。
  「一句一言(いっくいちごん)聴聞(ちょうもん)するとも、ただ、得手(えて)に法をきくなり。ただ、よく聞き、心中のとおり、同行(どうぎょう)にあい談合すべきことなり」と云々 (『真宗聖典』879頁)
この教えを頂いた時、私が今まで聞法できていたと思っていたことを、ハッキリと否定されたように感じました。「ただ、得手に法をきく」いわゆる「とにかく人は自分に都合のよいように聞く」と書かれており、これは仏法を学ぶ姿勢だけではなく、日常生活においても、まさしくその通りだと思わされてしまったからです。
 また、この第137条の教えには「ただ、よく聞き、心中のとおり、同行にあい談合すべきことなり」とも書かれております。人間は自分に都合のよいように聞いてしまうからこそ、それぞれが聞いて心に受け取ったままを申し述べて、仲間と互いに話し合うことが大切だということにも気づかされました。
 こういった話し合いを大切にしていくことで新たな問いが生まれ、また新たな「聞法」が生まれる。「聞く」ということを繰り返していくことで、仏法のみならず日常生活においても、大切な教えに気づいていけるのではないかと思います。


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