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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

TEL. 0584-78-3362

〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

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 テレホン法話 2024年  

 № 放送日 タイトル 法 話
732 2024年1月1日~ 年頭のご挨拶 大垣別院輪番
王来王家純也
 明けましておめでとうございます。旧年中は、ここ大垣別院に温かいご支援・ご指導をたまわりましたこと、誠にありがとうございました。本年も引き続きのご支援、ご指導のほど、何卒、宜しくお願い申しあげます。
 ようやく新型コロナウイルス感染症も、昨年の五月に「五類」に移行され、私たちの日常生活は少しずつではありますが、感染症以前にもどりつつあります。そのなか総理大臣は所信表明演説で、「経済・経済・経済」と三回繰り返し、経済の回復を「一丁目一番地」と述べておられました。今まさに経済の回復、成長がコロナ後の最優先の社会的課題となっています。確かに、格差社会と言われる日本社会のなかで、貧困に苦しんでいる人の救済のためにも、経済回復は大切な社会的課題であります。
 が、しかし経済的価値を最優先にする社会にあって、経済活動ができなくなってしまった方から「ダメな者になってしまった」とか、ご老人が「迷惑かけずにポックリ逝きたい」という嘆きの声を耳にしますと、日本社会の歪みも同時に感じることです。
 その折、お念仏の教えに生きられた、念仏者の一編の詩を思い出します。
  「念仏の教えを聞く/するとまことに不思議ななことに/一人ひとりの人間が/ただここにこうしていてくれることが/たのもしくなってくる/たとえば腰の立たない人がいて/目のみえないひとがいて/なんにも役に立たぬとなげいているとしても/けっしてそうではない/ただいてくれるだけでたのもしい/ただ  いてくれるだけでうれしいのだ/一人ひとりの/かけがえのない存在の重み/それが/念仏の教えを聞くことからひらかれてくる」  (『聞楽』東義方氏)
そして、この温もりある一編の詩は、宗祖親鸞聖人)が法然上人との出遇いの感動のご和讃を想起させてきます。
  智慧光(ちえこう)のちからより  本師源空(ほんじげんくう)あらわれて
  浄土真宗をひらきつつ 選択本願(せんじゃくほんがん)のべたまう    (『高僧和讃』親鸞聖人)
経済価値を第一に置くこの時代だからこそ、宗祖親鸞聖人が何を求められ、何に出遇われ、何を(あお)がれたのかを共々に学び、共に歩む一年にしてまいりたいと思うことであります。
 本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。


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