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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

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〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

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 テレホン法話 2014年  

  放送日 タイトル 法 話
499 2014年7月11日〜 当たり前 第7組光明寺 堀 恵慎
 10年以上前の事ですが、私の友人が交通事故で亡くなりました。そんな時、あるお寺のご住職からこんな話を聞きました。
 「(いん)(えん)()」の話です。
 「因」とは原因の因。「縁」とはご縁の縁。「果」とは結果の果。と書きます。
 落ち込んでいる私に、ご住職は語りかけました。
 「彼が亡くなった「因」(原因)は何だと思う?」
 私は、「交通事故です」と答えました。するとご住職は、
「それは「縁」(ご縁)だよ。「因」(原因)は彼がこの世に生を受けた事。そして、交通事故という「縁」により、亡くなるという「果」(結果)に(つな)がったんだよ」とおっしゃったのです。
 また、別の機会にこんな話を聞きました。
 私たちがこの世に生まれるという事は、ローソクに火が()いた事と同じ。ローソクの長さは寿命と同じ。このローソクは建物の中で燃えているのではない。外で燃えている。外は建物の中と違って、風も吹くし、雨も降る、動物もいるし、車も走っている。そんな中で火を燃やしているのが我々です。病気という風が吹くかもしれないし、事故という雨が降るかもしれない。ふとしたことでローソクの火は消えてしまう。そんな中で日々生活を送っているのです。
 私は、日々生活を送る中で、自分の命がいつ終わるのか、ということを考える事はほとんどありません。いつかは終わりがくる、とわかっているようで本当はわかっていないのです。
 朝は眠い目をこすりながら起き、朝ごはんを食べ、車の運転をし、昼ごはんは何を食べようか…と迷い、明日のスケジュールを組み、夕飯を食べ、布団に入り、目覚まし時計をセットする。これが当たり前だと思っているのです。
 朝、目が覚めないかもしれない…などということは、少しも考えないのが私なのです。
 「今、ここにいる」ということが決して当り前ではないという事に気付き、「()(がた)い」という事を()()めながら日々の生活を送る事が出来たら、どれほど豊かな人生になることでしょう。
 そんな事を考えながら、明日の天気が気になって仕方がない私です。 


バナースペース

真宗大谷派大垣別院開闡寺

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