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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派（東本願寺）を本山とする別院です。

TEL. 0584-78-3362

〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町１１番地

テレホン法話（0584-78-3452）TELEPHONE　SERMON

　テレホン法話　2014年　　

 № 放送日 タイトル 法　話
507 2014年10月1日～ 人間万事塞翁(にんげんばんじさいおう)が馬(うま) 第６組善林寺　奈波　真
　私の知り合いのお子さんが、高校三年生の時に事故に遭(あ)い長期入院することになった。彼は大学受験の当日も病院のベッドの上におり、目指していた大学への進学も諦(あきら)めざるを得なくなった。彼はとても悔しい思いをしたに違いない。しかし長期に渡る入院は、彼に多くの書物を読む時間を与えた。彼は元々コンピューターが大好きで、手当たり次第にコンピューターの書物を読み漁(あさ)った。
　入院から約一年後、無事退院することができたが、彼は大学受験をすることなく、そのままＩＴ関連の企業に就職することにした。その会社で約10年働いた後、彼は独立してＩＴ企業を立ち上げた。今では立派な青年実業家である。
　「人間万事塞翁(にんげんばんじ)が馬(うま)」という故事成語(こじせいご)がある。これは、世の吉凶(きっきょう)・禍福(かふく)は予測できないという意味です。人は誰でも避(さ)けられない出来事につき当たり、そのことによって悩み苦しむものです。どうしてこんな不幸な目に遭うんだろう。何で私だけがこんなことになってしまうんだろうと。
　災(わざわ)いは予測もなしに襲(おそ)ってきます。その災いをいつまでも憂(うれ)いても何ら解決策にはなりません。目の前の災いを、まずは｢避けることのできないこと｣と自分の中で受け入れることです。そして、その状況の中から改善策を考えるのです。
　災いを｢避けることのできないこと｣と受け入れることは大変難しいことですが、受け入れてしまえば悩んだり苦しむこともなくなるのでしょう。これこそが仏教の教えの基本なのだと思います。
　私の知り合いのお子さんは、自分に起きてしまった事故を「避けることのできないこと」と見事に受け入れたのでしょう。

バナースペース

真宗大谷派大垣別院開闡寺

〒503-0897
岐阜県大垣市伝馬町１１番地
開所時間　　9:00～17:00
（毎月第1､3日曜日 事務所休）
納骨堂参拝　9:00～16:00

TEL 0584-78-3362
FAX 0584-78-3328
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