放送日 | タイトル | 法 話 | |
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521 | 2015年3月16日〜 | 第1組等覚坊 稲葉亮道 | |
先日、あるお店でベンチに座ろうとした時です。そこに、使用済みのティッシュがありました。私は嫌だなあと思い、それを避けて座わったのです。暫くして、大学生ぐらいの女の子がやってきました。すると、ティッシュをさっと拾い、近くのゴミ箱に捨てたのです。そして、何事もなかったかのようにベンチに座りました。 私は恥ずかしくなりました。どこまでいっても、自分の都合で生きているのです。自分さえ良ければそれで良い。どんなに仏教の教えを聞かせてもらっても、ティッシュ一つ拾えない私です。また、この女の子のような20代前半の人たちを「ゆとり世代」、「今時の子」と言って、私は馬鹿にしていました。本当に申し訳ないことです。「お念仏の教えを頂くということは、赤ちゃんをも尊敬していく道に立つことです」。ある方がそう言われました。一人一人がかけがえのない、素晴らしい一人なのです。 最近、お勤めをするたびに、チクチクと心に突き刺さる言葉があります。それは、『 有り難いことに、 私は思うのです。日々、仏様の前に座り、そっと手を合わせたいと。 そして、どうしようもない我が身を何度も確かめていきたい。もしかしたら、そうするしかない私なのかもしれません。 |
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