放送日 | タイトル | 法 話 | |
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524 | 2015年5月1日〜 | 第11組善行寺 高橋一真 | |
さて、ではこの罪とは何の罪なのでしょう?多くの方は自分に罪があるとは思っていないのではないでしょうか?罪とは、法を犯すということです。 私たちは日本に生活しておりますので、日本の法律に従って生活しております。 つまり日本の法律を犯せば罪を犯すということになるわけです。大部分の方は法律を守り生活しておりますので、私は別に罪を犯していないので、別に罪深くないと思われるかと思います。 親鸞聖人、蓮如上人の仰る「罪」とは、いわゆる権威の決めた法律を犯すということではありません。それは、阿弥陀様に対する罪なのです。命の象徴でもある阿弥陀様への罪。つまり命に対する罪です。それは「私たち自分自身の命、わが命に対する罪」であると仰っているわけです。 阿弥陀様からの呼びかけにより、本当に人間らしく生きてゆく道が示されているのに、いつまでたっても呼びかけに応えようとしない、そういう罪なのです。 私たちの命は、本当に人間らしく命を輝かせて命を尽くしたいと思っています。 しかし私たちは、なかなかそのように生きられません。その罪です。その事を罪と感じるのかどうかではないでしょうか。 私たちは、一人一人国籍を持っています。私であれば日本国籍を持っていますし日本で生活おりますので、日本の法律には従わなければなりません。社会生活を送るうえで当然のことです。 しかし、もう一人の本当の自分。浄土に国籍を持つ自分。浄土に国籍を持つ者として従わなければならない法がある。これは宗教生活を送るうえで、とても大切なことです。いつまでたっても私達は罪を重ねてしまうからです。 しかし、いくら罪を重ねても、この罪から救おうというのが阿弥陀様なのです。 まずは、私たちは私たちの罪を確認して、「浄土に国籍を持つ者」といことを決定すること。 その先に必ず、道があると信じることが大切なのではないでしょうか。 |
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