№ | 放送日 | タイトル | 法 話 |
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677 | 2021年9月16日~ | 二度とない人生だから | 第14組 西福寺 峰 恵 |
皆さんは仏教讃歌をご存じですか?仏教讃歌というのはキリスト教で言う賛美歌のように、仏さまの教えをわかりやすくメロディーを通して伝えるために作られたもので、皆さんがお寺での法座の後によく歌われる「恩徳讃」も仏教讃歌の一つです。 さて、私は縁あって仏教讃歌を歌う合唱団に所属していますが、去る7月24日にその合唱団の演奏会があり、コロナ禍の中ではありますが、仏教讃歌を皆さんに聴いていただきました。その時に出会った曲に、合唱組曲「二度とない人生だから」という曲があります。この曲は、坂村真民という方の作られたいくつかの詩集に、鈴木憲夫という方が曲を付けた七曲で構成されています。坂村さんは真宗門徒ではありませんが、仏さまの教えを学ばれた中での体験を表現されています。その言葉には心に響くものがあります。その中からいくつか紹介します。 念ずれば花ひらく 苦しいとき 母がいつも口にしていたこの言葉を 私もいつの頃からか 唱えるようになった そうしてそのたび わたしの花がふしぎと ひとつひとつ ひらいていった (坂村真民 詩 『念ずれば花ひらく』) 二度とない人生だから 一匹のこおろぎでも ふみころさないように こころしてゆこう / 二度とない人生だから 戦争のない世の 実現に努力し そういう詩を 一遍でも多く作ってゆこう (坂村真民 詩『二度とない人生だから』) これらの言葉によって、私は改めて仏さまの教えを聞いているものとして、いのちの大切さ、生きていることのありがたさに気づかされたように感じます。だからこそ皆さんにこの仏教讃歌を通して教えに出遇う機会をもっていただきたいです。 その場として、12月に勤められる大垣別院報恩講の際に「讃歌の集い」があります。大垣教区内にある仏教讃歌を歌う合唱団が参加し、様々な曲を歌っていただきます。ご縁がありましたら、是非お聴きいただけたらと思います。二度とない人生だからこそ、私は仏教讃歌を通して、仏さまの教えを皆さまに伝えていけたらと思っております。 |
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