№ | 放送日 | タイトル | 法 話 |
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682 | 2021年12月1日~ | 子育てに学ぶ | 第17組 西願寺 永木正意 |
私は現在、4歳と1歳の男の子の父親をさせていただいております。子育てを通し、気付かされたことについて、少しお話させていただこうと思います。 コロナ禍で自粛生活を強いられる中、子供達も自由に遊ぶ機会が失われ、体力や運動能力の低下を危(き)惧(ぐ)するニュースを目にすることがありました。そんな中、感染状況が和らいできたタイミングで、長男と共に公園へ出かけることがありました。元々臆病なところがあり、遊具での遊びが得意でない長男に、せっかくの機会だと思い、一緒に遊具遊びの練習をしようと意気込んでおりました。練習中、苦手な遊具にチャレンジするものの、諦めてしまう息子の姿に、今まではそのまま流していたのですが、冒頭のニュースが頭によぎったことで、諦める息子を引き留めながら、ついつい熱が入った練習をしてしまいました。練習を終え、そこには息子のできることが増えたことによる満足感を持った私と、半ば強要されヘトヘトになりながらも、克服できたことに喜びを感じているようにみえる息子がいました。帰宅後、息子が妻に「今日出来ることが増えたよ。」と話している姿を見て、満足感がさらに増した私がいました。 しかし、その日の夜に息子は夏バテ状態になり、翌日も看病が必要な程、弱ってしまいました。そんな中、妻に呼び出された私はこんな話をされました。「昨日の練習、本当はすごく嫌だったんだって。いつもは自由にさせてくれるのに急にたくさん指示されて。もうパパと公園に行くの嫌だって言ってるよ。この子のペースで、この子なりに考えて楽しませてあげてよ。」ここでふと我に返った自分がいました。自分が「こうあるべきだ!」と感じていることも、自分以外の人にとってはそうではないのです。 最近、コロナ禍のニュースで自粛警察という言葉も耳にします。自分の正義ばかりを人に押し付け、強要する行為。 人のわろき事は、 と言われます。人間はついつい自己中心的であり、自分の考えが正しいと心のどこかで感じていることがあると思います。今回の件を通し、親のエゴや物差しで伝えていくのではなく、その子にあったやり方を考え、寄り添った子育てをしていけたら良いなと感じることができました。 |
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