№ | 放送日 | タイトル | 法 話 |
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683 | 2021年12月16日~ | やらない善よりやる偽善 | 第1組 来光寺 岩田和也 |
私が最近気になった言葉に、「やらない善よりやる偽善」という言葉があります。この言葉は「他人からよく思われたい」や「自己満足を得たい」という下心があって「表面的な ちょうど東日本大震災から1年ほど経った頃、私が就職活動を始めた頃です。「就職活動の面接で自己PRをするために被災地へ行ってボランティアをしてきた。」このような会話が私の周りでもよく見られました。私は当時、被災して家族や住居を失い悲しんでいる方がみえるのになんて不謹慎なのだと思っていました。しかし、ニュースで被災地のボランティアの映像が流れる度に被災地の方々は口を揃えて「ありがたい」と話されていました。被災地の方からすると下心があろうとなかろうとボランティアに来てくれたという「 しかしながら、親鸞聖人は、 と示されています。これは、「悪性というものを止めることはとても難しい。私たちの心は、毒蛇や 私たち人間の善は「 また、東日本大震災以降、他力の救いを大切にする浄土真宗とボランティアの整合性に関する問題もよく取り上げられるようになりました。 もちろん、どのような心であれボランティアを行い、助かる人があること自体は大切なことです。難しい問題ではありますが、本当は、阿弥陀仏の本願によって私自身が虚仮の身であったという自覚に目覚め、そのような身を生きる私たちを救わんと働いてくださる阿弥陀仏を依りどころとして、私自身のできることを精一杯行っていくことが大切なのではないでしょうか。 |
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