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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

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〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

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 テレホン法話 2022年  

 № 放送日 タイトル 法 話
695 2022年6月16日~ 今、いのちについて考える 第13組 浄蓮寺 棚橋宏昭
 先日の御法事での出来事です。小さなお孫さんがおじいちゃんの膝に座り、座敷の欄間(らんま)に掛けてある遺影(いえい)を見上げ、「この人はだぁれ?」と聞いていました。おじいちゃんは、「この人は、おじいちゃんのお父さんで・・・」と順番に説明して、「お前のお父さんがいて、今お前がおるんやぞ。」と話してみえました。お孫さんは、「ふーん」と答えていましたが、よく分かっていない様子でした。その光景を見て、私も色々と考えるきっかけとなりました。
 私事ですが、現在1才10ヶ月になる娘がいます。毎日子ども中心の生活で大変ではありますが、とても充実しています。私の娘も一人で生まれてきたのではなく、私と妻がいて、二人の両親がいてと・・・沢山の命のバトンを引き継いで生まれてきたのだと思うと、素直に御先祖様、両親に感謝の気持ちが()いてきます。つまり、この命のバトンが一つでも欠けていたら、私の娘や私自身が生まれる事はなかったということです。
 そのように考えると、命は本当にかけがえのないものだと、つくづく思います。「かけがえのない」という言葉を調べると「他のもので代替(だいたい)する事ができない、大切で失いたくない物や人を表す表現」と記されています。今まさに、コロナによりいつ命を失うかわからない時代、海の向こうでは戦争が起き沢山の命が奪われている時代だからこそ、命の大切さや繋がりについて考える必要があると思います。
 「生きている事が必然ではなく偶然」という言葉と、宗祖親鸞聖人七五〇回御遠忌のテーマであった、「今いのちがあなたを生きている」そんな言葉が心に突き刺さります。
 私にとって、今という時代に命のバトンを受けて、今を生きているという自分のいのちについて再確認する事が出来た、御法事での出来事でした。


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