№ | 放送日 | タイトル | 法 話 |
---|---|---|---|
700 | 2022年9月1日~ | 煩悩の美酒 | 第10組 西法寺 栗田寛樹 |
こおりおおきにみずおおし さわりおおきに この頃、私はお酒をよく飲むようになりました。まだ小さい頃は、お酒を飲む大人を見ては、「本当に美味しいのかしら。ジュースの方が絶対美味しいのに。」と思っておりましたが、いつの間にやら「美味しい美味しい」と言って飲んでおります。特に今年は暑い。冷凍庫でキンキンに冷やしたビールをグッと飲み干すと、なんとも言えない気分になります。そうして、良い心地になったところでやめておけばよいのですが、中々そうはいきません。ついつい飲みすぎてしまって、後悔することになります。目が覚めると酷く頭が痛い。気持ちも悪い。喉も乾く。そこでフラフラとお勝手へ行って、冷たい水をガブガブと飲む。そんな時の水がまた実に美味しく感じられます。そして思います。「昨日はちょっと飲みすぎたな」と。けれども喉元過ぎればなんとやら、また同じことを繰り返すことになります。 思ってみれば、煩悩というものもまさに、このお酒のようなものでございます。我々はこのお酒を飲まずにはおれません。程々で済めばよいのですが、程々で済まないのがこの煩悩という美酒であります。飲みすぎて後悔するところもまた同じ。ふと気付いてみれば自分の 私の罪障の大きさと、私を救おうとはたらいてくださる、仏の功徳の大きさに気づかされた時に、『罪障功徳の体となる こおりとみずのごとくにて こおりおおきにみずおおし さわりおおきに徳おおし』と喜ばさせていただいております。南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 |
〒503-0897
岐阜県大垣市伝馬町11番地
開所時間 9:00~17:00
(毎月第1、3日曜日 事務所休)
納骨堂参拝 9:00~16:00
TEL 0584-78-3362
FAX 0584-78-3328
E-mail kaisenji@ogaki-gobosan.net