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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

TEL. 0584-78-3362

〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

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 テレホン法話 2022年  

 № 放送日 タイトル 法 話
707 2022年12月16日~ お寺という場所 第11組 三倫寺 三輪宏徳
 私が大学を卒業し、自坊に帰ってきてから約一年が経ち、お寺の行事や法務を手伝う中で、お寺という場所について考えるようになりました。私は、人々にとってお寺は大切な場所であり、一人でも多くの人に真宗の教えに出遇ってもらいたいと思っています。
 お寺とはどんな場所なのか、それは「聞法道場(もんぽうどうじょう)」と呼ばれ、真宗の教えを聞く場所であると思います。このことは、真宗寺院の作りにもあらわれています。他宗派の寺院は、本尊を安置している内陣(ないじん)の方が広いですが、真宗寺院では内陣より外陣(げじん)の方が広く、人々が多く入れるように作られています。このような作りになっているのは、一人でも多くの人にお寺に来てもらい仏法を聞いてほしいという願いがあるからです。お寺は儀式を行う場所であるだけでなく、(ぶつ)の教えに出遇う場所なのです。
 ただ、私が住んでいる地域は少子高齢化と過疎化が進み、地域には高齢者が残り、若い人が減っている状況であり、お寺にお参りされる方も年々減ってきていると感じます。しかし、他の地域からもお寺にお参りしてくださる方もおられます。これは、遠くまで足を運んででも、教えを聞きたいという思いを持った方がおられるということに他なりません。
 私は教えに出遇うということは、生き方を見つけることだと思っています。日々の生活は常に、悩みや苦しみといった苦悩に満ちています。そして、一つの悩みが解決しても、また次の悩みが生まれてくるように、苦悩を「消す」ということはできません。しかし、その苦悩との向き合い方を見つけ、苦悩と「共に生きていく」という人生の歩み方は、できるのではないでしょうか。そして、その生き方を仏法に聞いていくことが、教えに出遇う意味だと思います。
 これからもお寺にお参りしてくださる門徒さんと共に、私自身もお寺で教えに出遇っていきたいと思います。


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真宗大谷派大垣別院開闡寺

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