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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

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〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

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 テレホン法話 2023年  

 № 放送日 タイトル 法 話
710 2023年2月1日~ 私らしく生きる 第6組 總福寺 和田祐己
 皆さんはこんな風に言われた経験はありませんか?「男らしく頼もしい人になりなさい。」「女の子らしく、お行儀良くしなさい。」このような表現は、「男らしさ」や「女らしさ」の型にはめ、そこに押し込めようとする考えが、根底にあります。
 男女に求められる役割や価値観は、その時代の社会や文化によって作られる一面があり、これをジェンダーと言います。「力仕事は男、家事は女」はその典型ですね。歴史的に見ると、男尊女卑と言われる時代が近代まで続いてきました。そうした中で女性にも同等の権利、自由を求める機運が高まってきました。現在はジェンダーによる男女差別をなくそうとの考え方が盛んで、「ジェンダーフリー」が新たな価値観として注目されています。また、そんな親を見て育つ子どもたちは、自然と「ジェンダーフリー」が当たり前の価値観として成長していくことになります。むしろ、子どもの方が性別に縛られていないことがあり、自由な発想で好きな遊びや服を選んでいるような気がします。そんなときに、つい「男らしく」「女らしく」と言ってしまいそうになる私がいる程です。
 この様に、従来の考え方をすぐに変えることは難しく、それに縛られている自分も確かにあります。また私たちを縛る価値観は、実はジェンダーだけではありません。年齢や職業、家柄や世間体などによって作られる型があって、相手を当てはめようとしてしまってはいないでしょうか?あるいは、自分自身も知らず知らずのうちに、自分で自分を型にはめようとしてしまい、生きづらくなってはいませんか?この型というのは、時と場合によって変化してしまうような、当てにならないものです。これを頼りに生きているうちは、その型に翻弄(ほんろう)されて、私らしさが分からなくなってしまいます。
 そんな私に、「あなたらしく生きてよいのですよ」と呼びかけ、「あなたらしきく生ききってください」と願ってくださるのが仏さまです。私らしく生きるとは、当てにならないものを当てにしていく生き方ではなく、「どんな私でも見捨てない」という、阿弥陀仏の変わることのない願いを当てにして生きていく生き方だと思います。
 みなさんは、何を当てにして生きていきますか?


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真宗大谷派大垣別院開闡寺

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