| № | 放送日 | タイトル | 法 話 |
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| 714 | 2023年４月１日～ | また忘れていた | 第７組 光明寺 堀 恵慎 |
| 先日、SNSを見ていると友人が飼っていたハムスターが亡くなった、という投稿がありました。その友人は子供の頃に、とあるお寺の住職さんから言われた言葉を思い出したそうです。それは、「大切な方の死を通して『命には限りがあるから、人生を大切に生きろ。』ということを教えてくれている。」という言葉でした。 私はハッとしました。また、忘れていた、と。 ふとすると、我々は死に向かって生きているように思ってしまいますが、「死はいつも隣にいて、死と一緒に人生を歩んでいる」というのが本当のような気がします。また、「 今、胸に手を当てると心臓の鼓動を感じることが出来ます。これは私が意識して心臓を動かし、血液を体内に循環させているのではありません。勝手に心臓が動いてくれているのです。私が生きていくには、食べ物により栄養を摂取し、呼吸により酸素を取り込み、睡眠により休息をとるなど、数えきれないほど多くの要素が必要です。普段意識して行っていることもあるものの、ほとんどが無意識であり、且つ私の力ではどうすることも出来ない働きによって、生かされているのです。 それは紛れもない事実であるはずなのですが、私はそんなことを考えもせず、感じることもせず、日々を過ごし、明日が来るものだと疑いもせず生きているのです。 また、忘れていた。 そして、明日になれば、いや数時間もすれば、また忘れてしまうのでしょう。そんな私にとって仏法と出遇うこと、出遇い続けていくことはとても大切で、必要なことなのだろう。今を当たり前とせず、有難いことと思う瞬間の為に仏法と出遇っていこう。そう思う今日この頃です。 |
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