№ | 放送日 | タイトル | 法 話 |
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732 | 2024年1月1日~ | 年頭のご挨拶 | 大垣別院輪番 王来王家純也 |
明けましておめでとうございます。旧年中は、ここ大垣別院に温かいご支援・ご指導をたまわりましたこと、誠にありがとうございました。本年も引き続きのご支援、ご指導のほど、何卒、宜しくお願い申しあげます。 ようやく新型コロナウイルス感染症も、昨年の五月に「五類」に移行され、私たちの日常生活は少しずつではありますが、感染症以前にもどりつつあります。そのなか総理大臣は所信表明演説で、「経済・経済・経済」と三回繰り返し、経済の回復を「一丁目一番地」と述べておられました。今まさに経済の回復、成長がコロナ後の最優先の社会的課題となっています。確かに、格差社会と言われる日本社会のなかで、貧困に苦しんでいる人の救済のためにも、経済回復は大切な社会的課題であります。 が、しかし経済的価値を最優先にする社会にあって、経済活動ができなくなってしまった方から「ダメな者になってしまった」とか、ご老人が「迷惑かけずにポックリ逝きたい」という嘆きの声を耳にしますと、日本社会の歪みも同時に感じることです。 その折、お念仏の教えに生きられた、念仏者の一編の詩を思い出します。 「念仏の教えを聞く/するとまことに不思議ななことに/一人ひとりの人間が/ただここにこうしていてくれることが/たのもしくなってくる/たとえば腰の立たない人がいて/目のみえないひとがいて/なんにも役に立たぬとなげいているとしても/けっしてそうではない/ただいてくれるだけでたのもしい/ただ いてくれるだけでうれしいのだ/一人ひとりの/かけがえのない存在の重み/それが/念仏の教えを聞くことからひらかれてくる」 (『聞楽』東義方氏) そして、この温もりある一編の詩は、宗祖親鸞聖人)が法然上人との出遇いの感動のご和讃を想起させてきます。 浄土真宗をひらきつつ 経済価値を第一に置くこの時代だからこそ、宗祖親鸞聖人が何を求められ、何に出遇われ、何を 本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。 |
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