本文へスキップ

真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

TEL. 0584-78-3362

〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

テレホン法話(0584-78-3452)TELEPHONE SERMON

 テレホン法話 2025年  

 № 放送日 タイトル 法 話
756 2025年1月1日~ 年頭のご挨拶 大垣別院輪番 王来王家純也
 明けましておめでとうございます。旧年中は、ここ大垣別院に温かいご支援・ご指導をたまわりましたこと、誠にありがとうございました。本年も引き続きのご支援、ご指導のほど、何卒、宜しくお願い申しあげます。
 昨年は、お正月から能登半島地震が発災し、甚大な被害をもたらしました。今なお苦難の生活を送られている方々にお見舞い申しあげるとともに、復興に向けていろいろな形でご協力いただいています皆さまに、心より感謝申しあげます。
 昨年、「グッド・ライフ-幸せになるのに、遅すぎることはない」(辰巳出版)という一冊の本を紹介していただきました。「人間の幸福」をテーマにした「ハバード大学成人発達研究所」の84年にわたる史上最長科学研究のレポートです。そこに、「幸福な人生を送るために必要なものは何か?」という問いに対する答えが、意外にも「富」や「名声」ではなく、「良い人間関係」、心の通う人間関係の中で生きることでありました。
 あらためて、1962年に宗派から示された同朋会運動の趣旨を思い起こされます。その文章とは、「真宗同朋会とは、純粋なる信仰運動である。それは従来単に門徒と称していただけのものが、心から親鸞聖人の教えによって信仰にめざめ、代々檀家と言っていただけのものが、全生活をあげて本願念仏の正信に立っていただくための運動である。その時寺がほんとうの寺となり、寺の繁昌、一宗の繁昌となる。然し単に一寺、一宗の繁栄のためのものでは決してない。それは「人類に捧げる教団」である。世界中の人間の真の幸福を開かんとする運動である。」というものです。親鸞聖人が顕かにしてくださった、本願念仏の教えをいただいていく、それは人間の真の幸福を開いていくことであるお教え、示されています。
 また、1966年(昭和41年)の、当時の宗務総長は同朋会運動について「単なる個人の理性的自覚を強調し、その自覚をもった個人個人を再組織して、新しい教団の制度を確立し、教化活動を有機的に展開するといういような綺麗ごとではないのであります。
 個を超えて個を包むもの、それをいかに聞くかということは、現代社会の当面している大きな課題でありますが、それは宗教的生命の実現、すなわち本願を共同に生きる共同体の実現以外にはありません。いいかえれば僧伽の実現であり、これこそ現代人の課題であり深い願いなのであります。」とも述べられています。
 あらためて、同朋会運動の推進を、お仕事とさせていただいている私自身が、この運動を矮小化してしまっていると深く反省させられます。また同時に、あらためて人間の孤立が深刻化する現代の社会状況だからこそ、宗祖親鸞聖人、ならびに先達のお言葉に聞いていくことの大切さを思うことであります。新年のご挨拶とさせていただきます。


ナビゲーション

バナースペース

真宗大谷派大垣別院開闡寺

〒503-0897
岐阜県大垣市伝馬町11番地
開所時間  9:00~17:00
(毎月第1、3日曜日 事務所休)
納骨堂参拝 9:00~16:00

TEL 0584-78-3362
FAX 0584-78-3328
E-mail kaisenji@ogaki-gobosan.net