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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

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〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

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 テレホン法話 2025年  

 № 放送日 タイトル 法 話
759 2025年2月16日~ 信じる 第17組 蓮休寺 中嶋智生
 私たちの生活の中で、「信じる」という言葉を使う事があります。皆さんは「私はあなたの事を信じているからね。」という言葉に聞き覚えはありませんか。相手に対して信じているという事を伝える場面ですが、心から相手を信じているのでしょうか。芸能人の芦田愛菜さんが、映画『星の子』のインタビューで、
 「『その人のことを信じようと思います』っていう言葉ってけっこう使うと思うんですけど、『それがどういう意味なんだろう』って考えたときに、その人自身を信じているのではなくて、『自分が理想とする、その人の人物像みたいなものに期待してしまっていることなのかな』と感じて。だからこそ人は『裏切られた』とか、『期待していたのに』とか言うけれど、別にそれは、『その人が裏切った』とかいうわけではなくて、『その人の見えなかった部分が見えただけ』であって、その見えなかった部分が見えたときに『それもその人なんだ』と受け止められる、『()るがない自分がいる』というのが『信じられることなのかな』って思ったんですけど。でも、その揺るがない自分の(じく)を持つのは(すご)(むずか)しいじゃないですか。だからこそ人は『信じる』って口に出して、不安な自分がいるからこそ、成功した自分だったりとか、理想の人物像だったりにすがりたいんじゃないかと思いました」   (引用―東洋経済オンライン 木村隆志氏)
と答えておられます。この返答に「なるほど」と共感された方も多いのではないでしょうか。 
 普段私の使う「信じる」が、いかに自分中心の「自力の信心」であったのかが思い知らされました。
 親鸞聖人が大切にされた「信心」は真宗門徒にとって要であり、自らが信じようとするものではなく、阿弥陀仏より賜る「他力の信心」です。疑いの眼が晴れ、信じざるを得ない状況が「信じる」事となります。私たちは、気づかぬうちに、私都合のいただいたつもりの「信心」となってはいないでしょうか。いざとなったら神も仏も等と他のせいにする身勝手さを持ち合わせてはいないでしょうか。
 疑いなき信心をいただけるように、ひたすらに聞法をし、自らの課題を明らかにしていかねばならないと思います。自然とお念仏せざるを得ない生き方、恩に報いる生活ができるようになってこそ、「信じる」という言葉が本当の言葉として意味をなしてくるのではないでしょうか。その感覚をいただくために、共にお念仏の生活に身を置いていきましょう。


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真宗大谷派大垣別院開闡寺

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