№ | 放送日 | タイトル | 法 話 |
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761 | 2025年3月16日~ | 場に足を運ぶことに意味がある | 第13組 蓮光寺 日野泰生 |
私はこの一年ほど近隣のお寺の集まりで、若手勉強会というものに参加しています。若い僧侶に、年齢を重ねてからでなく若いうちこそ真宗の教えを学ぶ機会を作ってほしい、という思いから企画された会です。最近は勉強会から「寺カフェ」に名前が変更され、対象を門徒の方まで拡大した形で開催されています。 とはいえ、若手勉強会といっても、参加者の中でほぼ最年少である私が30代後半であり、同年代のお寺さんは一人か多くて二人参加されるといったところでしょうか。半数以上はどちらかといえば父に近い6、70代です。 参加理由はもちろん、「真宗の学びを深め、真宗の教えに触れる機会に感謝しながら、生き生きとした日々を送るため」と自信を持って言えればよいのですが、なかなかそうもいきません。住職である父が近隣のお寺の取りまとめ役に当たる年で、となれば息子の私は参加せざるを得ないわけです。 題材としては、お勤めの最後に拝読する「御文」の内容や意味合いを学んでいくということをしています。せっかく参加するのであれば少しでも有意義にしたいと思い、お勤めで読む機会の多いものや、ちょっとした法話にも使えるものがよいだろうと若手を中心に考えて決めました。 しかし実際に始めてみると、事前予習の優先度が低かったり、行くのが面倒だったり、学んだことがすぐに抜け落ちていたりと自発的に参加していないせいか全く身になっておらず、参加して意味があるのかと思いながら過ごしていました。 ただ、最近少しだけ行く気持ちに変化が出てきています。会の中では、必ずと言っていいほど雑談も入り、個人的に気になったニュースや社会や地域の課題といった話がぽつぽつと出ます。その時に真宗の考え方で見るとこうじゃないか、仏教の歴史の中ではこういう捉え方をした方がいる。といった話になります。その話題をきっかけに私も自身の生活と真宗・仏教観での捉えかたをじっくり照らし合わせながら考えることができます。 お恥ずかしい話、自信と向き合う時間を持ててないことにも気が付いていませんでしたが、寺カフェという仏縁が気づくきっかけになっていたのです。勉強会という言葉ばかりに目が行っていましたが、真宗の場に足を運ぶということはこういうことなのか、と考えながら今は参加をしています。 |
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開所時間 9:00~17:00
(毎月第1、3日曜日 事務所休)
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