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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

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 テレホン法話 2025年  

 № 放送日 タイトル 法 話
767 2025年6月16日~ 私という色の花が、
わたしという色に輝く
第5組 円長寺 渡辺竜誠
  仏説阿弥陀経の一節に「青色青光 黄色黄光 赤色赤光 白色白光」という言葉が出てきます。この言葉はお浄土に咲く蓮の花の様子を語られた一文で「青い花は青く輝き、黄色の花は黄色く輝き、赤い花は赤く輝き、白い花は白く輝く」という意味です。青い色の花が青く光り輝くという当たり前のことが書かれている一文だと思ってしまいますが、そうではなく、これは私達一人一人のことを表している言葉でした。
 「私」という色の花が「私」という色に輝く。例えば、私が青色ならばあなたは黄色。あなたは赤色。あなたは白色というように、花の色は私のいのち、「個性」を表していて、この世にたった一つしかない、かけがえのない尊いいのちとして書かれています。
 私達一人一人がそれぞれの色を持ち、私という嘘偽りのない本来の姿で光り輝く。それは正しくお釈迦様が言われた「天上天下唯我独尊」の世界。だれとも比べることのできない尊い大切な「私」だと教えていただいています。
 今回なぜこの話をしたかというと、私は最近「個性」について考えさせられる機会が増えたからです。私には今現在1歳9ヶ月の息子がいるのですが、くびがすわるのも、寝返りを打つのも、ハイハイをするのも、つかまり立ちをするのも、歩き出したのもすべて、出来るようになる平均月齢より後だったのです。両親や保健師さん、周りの皆さんに「心配しなくても大丈夫、ちょっと他の子より遅いだけ。ゆっくりこの子のペースで成長しているから、見守ってあげて。」と助言をいただきました。私自身も「その通り。この子はこの子。」と思っています。しかし、一歩外に出て息子と同じぐらいの月齢の子がハイハイしていたり、よちよち歩きをしているのを見たときに「なんであの子に出来てうちの子はできていないんだろう」と思わず比べている自分がそこにはいました。
 息子の色、「個性」と思いながらも他人と比べ、息子の色の輝きを、私の「願望」で覆い隠してしまっているのではないかと考えることがあります。これからも成長を見守りながら問い続けていきたいと思います。



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