本文へスキップ

真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

TEL. 0584-78-3362

〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

テレホン法話(0584-78-3452)TELEPHONE SERMON

 テレホン法話 2025年  

 № 放送日 タイトル 法 話
776 2025年11月1日~ 秋に思ふ 第8組 光明寺 堀 恵慎
  私は夏の暑さ、冬の寒さ、どちらも苦手です。一番好きな季節は秋です。過ごしやすい気候が私にとっては大変心地よく、秋が好きすぎて娘の名前を「あき」にしようかと悩んだほどです。
 そんな私は、暑いときには「早く涼しくならないかな」と思い、寒いときには「暖かくなってほしい」と思います。天気にしても、「今日はいい天気だ」とか「今日は天気が悪い」と言います。でもそれは、天気そのものが良い悪いというよりも、自分にとって都合がいいか、都合が悪いか、で決めていることが多いように思います。洗濯物を干したいときには晴れるとありがたいし、畑や田んぼには雨が降ってくれる方が恵みになります。
 この夏も本当に暑い日が続きました。各地で観測史上最高の気温が記録されたり、突然の大雨で被害が出たりしました。被害に遭われた方、体調を崩された方もいらっしゃるかもしれません。私たちは「今日は暑すぎていやだな」とか「雨ばかりで困る」と思いがちですが、よく考えれば、それは自然の大きな営みの一部であると思います。
 お釈迦様の説かれた教えでは、すべてのものは移り変わり、私の思い通りになるものは一つもないと説かれています。けれども、つい自分の都合を物差しにして「良い」「悪い」と判断してしまうのが、私たちなのではないでしょうか。
 阿弥陀さまは、そんな自分都合の物差ししか持てない私たちをまるごと受けとめてくださいます。「そのままで、かけがえのないいのちなのだよ」と呼びかけてくださるのです。その呼びかけに出遇うとき、暑さや寒さも、晴れや雨も、ただ「都合がいいかどうか」で見ていた「自分の都合を物差しにした世界」から、「阿弥陀さまのはたらきに支えられている世界」であったことに気付かされます。
 暑い日も、寒い日も、晴れの日も、雨の日も、それぞれが私に気づきを与えてくれる出来事です。阿弥陀さまの光に照らされながら、自分の都合を少し横に置いて、移り変わる日々を秋の味覚とともに大切に味わってまいりたいと思います。



ナビゲーション

バナースペース

真宗大谷派大垣別院開闡寺

〒503-0897
岐阜県大垣市伝馬町11番地
開所時間  9:00~17:00
(毎月第1、3日曜日 事務所休)
納骨堂参拝 9:00~16:00

TEL 0584-78-3362
FAX 0584-78-3328
E-mail kaisenji@ogaki-gobosan.net