| № | 放送日 | タイトル | 法 話 |
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| 781 | 2026年1月16日~ | 正信偈の声を聞く | 第1組 大泉寺 木下香苗 |
| 私は今縁あってここ大垣に住んでいますが、遠方の出身のため、就職するまで東海地方には無縁でスガキヤの名前も知らないほどでした。 東海地方に移住して驚いたことの1つに、「夏休みのお経(正信偈)の練習」の習慣があります。お寺で夏休みのラジオ体操をした後、集まった子どもたちと正信偈の練習をするというものです。一部のお寺では、夏休みの練習の集大成として、親鸞聖人の御命日の法要である報恩講にあわせて「子ども報恩講」が勤まります。「夏休みのお経の練習」は、少子化が進んだ現代でも多数のお寺でおこなわれているようです。 現在お世話になっている大垣のお寺では、年に数回ほど住職にかわり僧侶として法要のお手伝いをさせていただきます。その際、ご門徒のみなさんが正信偈を唱和する大きな声に驚かされます。聞くと、「長らくお寺には行っていなかったが、子どもの頃に聞き馴染みがありだんだんと思い出してきた」「小学生のころに夏休みのお経の練習に参加していて、なんとなく覚えていた」とのことでした。東海地方では真宗が深く根付いていることを知らされるとともに、「仏法は耳や頭で聞くのではなく、身で聞くものだ」という先人の言葉が思い出されました。 そんなことを住職と話していて振り返ると、私は子どものころに夏休みのお経の練習があったわけではありませんが、なんとなく正信偈の読み方を、子どもながらに覚えており、成人後の得度試験のために正信偈の練習をすることは、特に苦になりませんでした。それは子どもの時分、周りの人が正信偈を唱える声を、聞いていたからなのだと思い至りました。住職とは育ったお寺も地域も違うので、正信偈の節回しやテンポが違います。それぞれクセもあります。私は、最後の4行をとてもゆっくりと読んでしまうのですが、それは田舎でありがちな読み方だと注意を受けたことがあります。住職と私は、聞いてきた正信偈の声は違いますが、同じ正信偈を一緒にお勤めすることができます。そのようなことを思う時、法然上人、親鸞聖人、蓮如上人、そして身近な人々をつないでこの私まで連綿と受け継がれてきたお念仏の歴史を感ずるような気がします。 また明日から、おあさじから始まる一日を始めたいと思います。 |
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