| № | 放送日 | タイトル | 法 話 |
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| 783 | 2026年2月16日~ | 宗教離れと寺院 | 第14組 景陽寺 髙橋 証 |
| 人間誰しも、なぜ生まれてきたのか、なぜ生きているのかということを考えたことがあるでしょう。 私とは何なのか、人間とは何なのかという問いについて、仏教は向き合ってきたはずですが、現代は宗教離れや寺離れが加速しております。 そもそも、私たちが生きる上で求めているものは何でしょうか、社会の仕組みの中で勝ち残るために、特殊な能力を身に付けなければならないと、子どものころから学習塾や色々な習い事をさせているものです。しかし、都合よくいっている間はよくても、いつかは行き詰まり、それだけでは満足することができない時がくるでしょう。すると、社会の邪魔にならない程度で苦しまずに生きていければよいとして、諦めて生きていくことになります。よって、自分は何のために生きているのかが問題とならず、目の前の瞬間を楽しんで生きていければよいとなるのでしょう。しかしながら、このように誤魔化しながら生きていても、最愛の家族との死別など、自分では受け入れきれない苦しみに突き落とされることがあります。こんな時は、これまで宗教に関心がなかった方でも全力で手を合わし、今まで信じようもなかった仏様のはたらきに一生懸命に向き合われ、必死で救いを求められます。 ずっと頼り続けてきた自分の力は通用しないということに直面し、ようやく自分を閉じ込めてきた殻が破れ、その空いた穴から光が届くことになるのです。念仏とは、個人の苦しみは人間の苦しみであることを知るためであると教えられます。個人の苦しみであれば、苦を取り除くために自分で努力するため、信じることのできない仏教は敬遠してきたのでしょうが、その苦しみは自分だけではなく、人間全体の根本の苦しみであることを知らされることで、その苦しみを人間はどう生きていくのかが問題となり、人間となって生まれ変わるということになるのです。 若者をはじめ、今は仏教を頼らない方でも、このようにいずれ熟される仏縁を待ち、お寺が開き続けられているのです。 |
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